AWSコスト最適化ガイドブック のバックアップ(No.4)


キーワード

キーワード内容備考
AWS Well-ArchitectedAWS Well-Architected は、クラウドアーキテクトがさまざまなアプリケーションやワークロード向けに高い安全性、性能、障害耐性、効率性を備えたインフラストラクチャを構築する際に役立ちます。AWS Well-Architected では、6 つの柱 (優れた運用効率、セキュリティ、信頼性、パフォーマンス効率、コストの最適化、持続可能性) に基づいて、お客様とパートナーがアーキテクチャを評価し、スケーラブルな設計を実装するための一貫したアプローチを提供しています。
Cloud Financial Management (CFM)(1)クラウド利用費用の可視化、(2)-1迅速にクラウド利用費用削減を実現するためのクイックウィン最適化、(2)-2中長期的な視点でクラウド最適化に取り組むアーキテクチャ最適化、(3)クラウド利用費用の予測と次年度の予算策定のための予測に基づいた計画、(4)持続的なクラウド最適化を推進していくための Financial Operations (FinOps) の実践の 4 つの柱を持ちます。
アマゾン フライホイール効果Amazon の場合は、利益を企業の発展のために再投資することにより、さらに売り上げを伸ばしていきます。このサイクルは一度回り始めると、フライホイールのように成長が持続します。このようなビジネスモデルを、アマゾン フライホイール効果と呼びます。
クイックウイン最適化①インスタンス選定
②購入オプション選定
③不要リソース停止
④スケジュール調整
⑤ストレージ選定
⑥ライセンス最適化

ポイント

ページ内容補足
20技術的な課題の多くは共通の問題を抱えやすいため、AWS ではその声を集約しサービスを改善することで、共通のソリューションが提供できるようになってきています。一方で、ビジネス課題は企業や部門それぞれ固有の事情を考慮して解決していくことになるため、画一化されたソリューションではなく、利用者自らが解決策を見い出さざるを得ないのです。
23障害の多くはハードウェア障害であり、それらは回避不能です。そのため、AWS ではいかに障害を発生させないか、といった障害を回避する設計ではなく、障害が発生してもサービスを継続できるように設計することを重要視しています。
31クラウド環境へ移行したことによるもっとも大きな効果は、IT インフラストラクチャに付随するコストが削減されたことよりも、IT インフラストラクチャがビジネスを加速させるプラットフォームへ変革できる点にあります。
39AWS を含むクラウドへの移行後の支出を調査した結果、平均 32% の過剰支出がなされているという結果があります。
40クラウド利用費用を最適化するための最初のステップとして、利用しているリソースがどの組織/チーム/開発プロジェクト/サービスに帰属しているのかを明確にし、利用費用・利用量を監視・管理することが必要です。
42中断が発生しても大きな問題が起きないワークロードに対しては、最も単価の安いスポットインスタンスを適用するのも有効な手段です。
44データ転送費用は、インターネットからのインバウンド通信が無料、アウトバウンド通信なら有料です。さらに、同一の AZ 内の通信は無料、AZ 間の通信は双方向で有料、リージョン間の通信はインバウンドは無料、アウトバウンドは有料となります。
48可視化のポイントは、何をどこまで可視化するのか、という点にあります。可視化のための手間や得られた情報の保存にかかる費用など、すべてを可視化することが逆に最適化の足かせになってしまうことも考えられます。
52マルチアカウント対応の AWS サービスが増加し、マルチアカウント環境をシンプルに管理するための方法も充実してきたことから、今日では、単一の管理主体が複数の AWS アカウントを持ち展開する構成、つまりマルチアカウント構成が主流になっています。
56Savings Plans/リザーブドインスタンスはアカウントごとに購入しますが、AWS Organizationsを使うことで、個々のアカウントが持っている Savings Plans/リザーブドインスタンスを AWS Organizations 配下のメンバーアカウントで共有できます。
63AWS Instance Scheduler は、Amazon EC2 インスタンスや Amazon RDS インスタンスの開始スケジュールと停止スケジュールを設定することで、クラウド利用費用を管理するサービスです。
72設定したタグは、このままでは AWS の請求レポートや AWS Cost Explorer には表示されません。設定したタグを表示するには、適用されたタグを AWS Billing and Cost Management コンソールで有効化する必要があります。
76AWS Organizations では、組織を作成する際に「すべての機能を有効にした組織を作成」するか、「一括請求のみを有効にした組織を作成」するかを選択することができます。タグポリシーを利用するためには、「すべての機能が有効化されている組織」である必要があります。

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